2010年10月16日土曜日

ハノイより

10月12日の深夜に、以前下宿していた家に到着。大家さんが迎えてくれる。
次の日から大学へ手続きに行って紹介状を発行してもらったり(ベトナムで調査するには所属機関の紹介状が必要)、知り合いのいる研究所を訪ねて資料をもらったりする。

今いる下宿は、ハノイの中心部にほど近い場所。訪れるたびに古い建物が壊されて新しいビルが建ったりと少しずつ風景は変わっているが、いつも朝ごはんをたべていたブン(うどん)屋さんやフォー屋さん、野菜売りや新聞売りのお姉さん、卵売りのおばさん、路上の床屋さん、ここの通りの登場人物たちはいつもと同じ場所で変わらず商売をしていて、私が行くと「また来たね」と笑って迎えてくれ、「子どもできたか?」「家族は元気か?」と話が弾む。中には「そんな3ヶ月もだんなと離れてだんなが浮気したらどうすんだー?」なんて笑いながらいろんなことを言う人がいて面白い。

昔から商売しているお店があるのはどこの町でも同じだろうが、ベトナムの場合は、天秤棒を担いだりして路上で商売している人がたくさんいるので目に見えて、それが本当に以前と変わらないので、なんだか舞台のセットを見ているような気分になってくる。

そして皆本当によく話す。日本ではこんなに町の人たちとぺちゃくちゃおしゃべりすることはないが、ここでは一歩外に出たら話さずにはいられないのだ。大学や研究所に行っても、皆本当によく話す。知り合いの研究者や友人も、表情をくるくるかえてしかめっつらしたり、顔をあっちこっち向けて手振り身振りをまじえながら何時間でもぶっ通しで話すので、いやーよくエネルギーがあるなあ、一人芝居を見ているようだななどと思う。

ベトナムに来て一番面白いのは人と話すことかもしれない。


←卵売りのchi Bả̉yさん。 この日はマンゴも売っていて、ちゃっかり私に売りつけていた。 20キロ離れた郊外の農村から毎日ここにやってくる。
「まだ子どもいないのか。つまんねーな」と足をじたばたさせていた。

→春雨売りのおばさん。
田舎から出てきてお昼に春雨を売っている。
娘さんは薬科大学の学生さんだったが、今は卒業して働いているそうだ。

久しぶりに大家さんの手料理をご馳走になる

10月から1月くらいまでは結婚式シーズン
町のあちこちで結婚式を見かける

1 件のコメント:

fine さんのコメント...

smちゃん、無事にハノイに着いて安心しました。相変わらずベトナムの活気はすごそう。smちゃんはやはりベトナムが似合うよ。