2010年8月15日日曜日

8・15の社説

お盆に入って図書館は人もまばらになり、静かになった。
8/15までに論文ある程度書こうと思っていたが、まだ数ページだよトホホ、でも少しずつのってきたのでもっとペースを上げなければ。できれば10月に博論のための最後の調査に行きたいので、そのためにもある程度書いておきたい。やっぱ、文章って頭の中で思っているのと書くのとではずいぶんと違うものである。
ところで8・15なので、図書館でお昼のお弁当を食べながら各新聞の社説を読み比べしてみた。
もっとも印象的だったのが道新。道新は沖縄のことに紙面の大半を割いていて、宜野湾市にある佐喜真美術館の画家の丸木夫妻による「沖縄戦の図」に触れ、沖縄の基地問題が沖縄戦の延長上にあること、「原爆の図」で知られる丸木位里、俊夫妻が北海道出身であることや、沖縄戦に道内出身者が多く送り込まれたという事実にも触れながら、沖縄の基地問題を外交や市民の力で解決していくこと、そのためには東アジアで市民同士の連帯を作っていくことが平和の要石であると結んでいた。地方紙ならではの視点だと思う。
それに比べて全国紙はどこもぱっとしないし何が言いたいのかわからない社説が多かった(まあ、いろんな方面を気にすると歯切れも悪くなるというものだろうか)。
読売は北方領土から原爆、靖国など論点があちこちにずれて結局新しい追悼施設を作れといいたいのか何なのか、毎日にいたっては高齢者不在問題など「社会の劣化」を示す事件が続いていて日本は内向きになっているが、世界第二位の経済国としてODAも積極的に進めていこう、そして最後は「二度とあの戦争の悲劇は起こしてはならない」などとお決まりの文句で結んでおり、劣化しているのは社説の方ではないですかといいたくなる、朝日は昭和システムとの決別とかなんちゃらとか言ってて訴えるものなし。
逆に言いたいことははっきりしているが、その内容にびっくりなのが産経で、産経は日曜日が休みなのか14日土曜のものしかなかったが、管首相が広島で核の抑止力は必要と発言したことを鳩山よりは「賢明」とした上で、靖国参拝をしないと公言したことを批判し、靖国参拝こそが抑止力になるのだ、日本人が靖国を参拝するのは義務だ、とまで説いている。いやはやここまで自説を展開されるのもある意味すごいですな。
普段は日経と道新だけぱらぱらと読むことにしているが、こういう機会に社説を読み比べてみると面白い。まあこんなことをしている場合ではないという話もあるが、全国紙のあれもこれも盛り込んで何が言いたいのかわからない文章を反面教師として、こんな社説のような論文にならないよう気をつけて博論に励むことにしよう。
8月22日追記:丸木位里・俊夫妻が北海道出身と書きましたが、記事をよく読んだら、正しくは俊のみが北海道出身でした。位里は広島県生まれです。
=今夜のごはん=
*いり鶏
*あさり豆腐
*オクラと海苔、かつおぶし
*三つ葉とエノキ、油揚げのおみおつけ
*玄米
あさり豆腐、簡単でやさしい味、美味しかったのでレシピ記します。
(kokin-chanにもらった本『ル・クルーゼでおいしい和食』平野由希子p.70より)
材料:あさり、豆腐1丁、長ネギ1本、しめじ1パック、
しょうがの薄切り1枚、三つ葉1/2束
1.あさりは塩水についけて砂抜きし流水でよく洗う
2.豆腐は水切りして8等分に切る。長ネギは1センチ斜め切り
しめじは石づきとって小房に。しょうがはみじん切り
3.鍋にごま油を入れ、しょうがをいれていためる。
香りが出たら豆腐、長ネギ、しめじを加えてひと炒めする
4.あさりと酒大さじ3を加えてふたをし、弱めの中火で蒸し煮にする。
5.あさりの口が開いたらしょうゆ小さじ2を加えてひと混ぜし、
水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。
6.器に盛り、刻んだ三つ葉を散らす。好みで七味を。
最近和食の気分です。夏は和食がいいねえ。

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